北海道宗谷地方北部で震度5の地震
2022年8月31日
8月11日未明、北海道宗谷地方北部で、震度5弱、震度5強の地震が相次いで発生しました。
*日本気象協会、地震情報より
8 月11日、午前 0 時 35 分、北海道宗谷地方北部で M5.2、震度5弱の地震が発生。少し後の午前0時 53 分に M5.4、震度5強の地震が相次いで発生しました。震源は北海道北部の中川郡中川町の地下4㎞付近だとみられています。国道 541 号の中川町内部分で 30m に渡り道路脇が崩落しましたが、幸いにしてケガ人、死者は発生しませんでした。その後、午前11時までに震度1以上の地震が12回観測されました。また、今年の6月20日、8月4日にも震度4の地震が発生しています。気象庁では今後1週間程度は大きな余震を警戒すべきだとしています。
気象庁によると、この付近を震源とする震度5弱以上の地震は 1919 年以来初めてということです。改めて、「日本ではどこで地震が起きてもおかしくない」ことを強く思い知らされました。
今年の地震回数は、昨年より減少していますが、震度5弱以上の大きな地震回数は増えています。
今年の1月1日から8月14日までの、震度1以上の地震発生回数は 1314 回、昨年の同期間は 1468 回と減っていますが、震度 5 弱以上の地震回数は昨年の 4 回に対し、今年は 12 回と大幅に増加しています。
上図は気象庁の地震データベースによる、今年の震度 5弱以上の地震の発生箇所を記したものですが、6月19日(M5.4、震度6弱 ) と20日(M5.0、震度5強)と連続した石川県能登地方の地震と、8月11日の宗
谷地方北部の2つの地震(M5.4、震度5強と M5.2震度5弱)は、図ではまったく重なっています。
今年のこれまでの震度5弱以上の地震発生詳細は左表のようになっています。
今年の地震で気になるのは、鹿児島県の桜島などの火山活動が活発化し始めていることです。この火山性地震に関しては次号で解説する予定です。