都市圏を襲った大震災を教訓に

2022年1月25日

阪神・淡路大震災から27年。
改めて大都市圏を襲う地震の恐さを感じます。

1月17日は、1995(平成7)年の早朝に発生した阪神・淡路大震災から丸27 年で、各地で慰霊祭が催されました。この映像をテレビで見ることで、改めて地震の恐ろしさと、大切な人や家などの家財を失う悲しさを強く感じました。地震は1月17日、午前5時46分に発生し、気象庁の震度7の激震(当時の呼び方)が起きました。気象庁は、地震の規模をマグニチュード7.3とし、「兵庫県南部地震」と命名し、政府は、この地震によって引き起こされた一連の災害を「阪神・淡路大震災」と名づけました。

震源は淡路島北部の野島断層と、それに続く本州側の六甲断層系で、地表にまで断層の大きなズレが露出しました。この地震は、日本で初めての大都市の直下を震源とするもので、被害も次のように大きいものでした。
●死者・行方不明者:6437人(観測史上5番目。最も多かっ
たのは関東大震災の10万5385人)
●全半壊家屋:24万9180戸
●全半焼家屋:7132戸

その他、高速道路やビルの倒壊など、被害総額は約10兆円という大きな被害でした。
〈写真提供:神戸市〉

当社の三誠AIR 断震システムは、この大型地震の被害を減少させたいという願いから生まれたものです。開発者の坂本祥一さんは、この阪神・淡路大震災の大きな被害を目の当たりにし、どうすれば被害を減少させられるかを考えました。町では多くの家が倒壊し、倒壊せずに耐えた住宅でも、家の中は家具や什器が散乱し、とても生活できる状態ではありませんでした。家の倒壊や、室内の被害を避ける方法として、空気の力で建物全体を浮かせて、地面の揺れから遮断する方法の研究を開始しました。
地震が起きると、まず初期微動(P 波)が発生し、その後大きな揺れ(S 波)が発生します。AIR 断震システムでは、センサーでP 波を感知してから1 秒以内に建物を浮上させることで、S 波の大きな揺れから建物を守ることが可能になりました。当社は、坂本さんの技術を引き継ぎ、多くの改良を加えた現在の「三誠AIR 断震システム」としてバージョンアップさせました。その結果、深夜に震度4 の地震が起きても、まったく気づかず就寝されていたお客さまや、ペットの猫も少しも騒がずに爆睡していたという安心システムとなりました。
今後懸念される首都圏直下型地震や、南海トラフ地震から、人の命と家財を守る仕事に注力して参ります。