2024年に発生した地震回数は・・?
2024年の地震発生は3633回
東日本大震災以降最も多く発生
2024年の震度1以上の地震は3633回(12月20日まで)と、観測史上6番目の地震発生数です。気象庁の地震データベースは、1919(大正12)年からの記録が残っていますが、これまで最も地震回数が多かったのは、松代群発地震が発生した1966年の5万2956回を筆頭に、鳥取県西部地震があった2000年の1万7672回、東日本大震災が発生した2011年の1万638回、同じく松代群発地震の1965年7792回、熊本地震が起こった2016年6587回に続くのが今年となります。
今年の地震発生の多くは、1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」の影響による余震の多発によるものです。1月1日から12月20日までに、震度1以上の地震が2116回も発生しています。左表は、今年発生した震度5強以上の地震を発生順にしたものですが、12回の地震のうち10回が能登半島近辺を震源とするものです。
能登半島近辺の地震数を除くと、今年の地震発生数は例年よりも少ないと言えるかもしれませんが、安心することはできません。地震が発生しないということは、プレート境界や断層の歪みが発散せずに蓄積しているという見方もできるからです。
能登半島周辺では、まだ大きな余震発生を警戒する必要がある
能登半島での地震の月別発生回数は下表のようになります。
能登半島付近では、11月26日にも輪島市と志賀町で震度5弱の地震が発生し、11月の地震回数も136回と増加しています。令和6年能登半島地震は、周辺にある断層が連続して崩れたために、大きな被害となりました。震度7の地震が発生してから約1年が経過しましたが、まだまだ大きな余震を警戒する必要があります。
上図は、気象庁の地震データベースによる今年の能登半島での震源を示したものです。このマップでは、震源が北東から南西に向かって直線的に連なっています。まさにこれが能登半島周辺の断層を示した図と一致します。
これまでに、能登半島で発生した大きな地震は右のようなものです。
令和6年能登半島地震は、2020年から続いている能登群発地震の1つと見ることもできます。また富山県、福井県、新潟県でも、過去に巨大地震が発生しています。北陸地方は、地震が少ないと言われる日本海側での「大地震警戒地域」であることは間違いありません。