新開発‼免震構造物の応答変位を記録「オビレコ(Orbit Recorder)」

2024年11月29日

免震構造の建物の揺れと地面の揺れの違いを
デジタルで記録するシステム「オビレコ」新発売!

地震の揺れから建物を守る最も有効な手段が「免震」です。免震とは建物と基礎の間に「地震の力を受け流す装置(免震装置)」を入れ、地面が大きく揺れても建物の揺れを小さくできるものです。弊社のエアー断震システムもこの免震の1つです。

免震の効果測定や免震建物の維持管理のために設置されるのが、オービター(ケガキ装置)という地震の揺れをステンレスやアクリル板に刻んで記録する装置です。
この度弊社が新開発した「オビレコ」(Orbit Recorder)は、免震構造建物の地震発生時の応答変位をモニタリングし、デジタルで記録するシステムです。応答変位とは地震などの地盤の揺れと建物の揺れの差を見ることで、免震装置の有効性を判断することができます。
これまでのケガキ針によるアナログの記録では、予震→本震→余震と連続して発生した複数回の地震を記録した場合、軌跡の区別が困難です。オビレコでは、地震があるたびに建物の応答変位を記録し、デジタルデータで保存・分析してデータを提供することができます。
また、記録データの回収には、オービターを設置してある場所に出向かなければならないので大変でした。オビレコは、データはデジタル化されるので、どこでもデータを見ることができます。

●取得したデータはインターネット回線を使用して、クラウドやサーバーへアップロードされます。
 わざわざ現地へ行ってデータを回収する必要はありません。
●取得したデータをオフライン解析によって処理し、建物応答変位を算出します。
●オプションで加速度計を設置することにより、加速度データの記録も可能です。
●最大の特長は、導入コストがこれまでの1/3になることです。

オビレコのシステム構成

■データはインターネット回線により、クラウドやサーバーにアップされるので、
 設置現場に出向くことなくパソコンでいつでも確認できます

■オフラインのアプリケーション解析によりデータを算出します(イメージ画像)