地震に対する備えは大丈夫? 自宅の災害リスクを知る3つの方法
地震に対する備えでは、自宅の耐震化を進めることも大切ですが、自宅のある場所の地盤の強弱、海抜などの状況を確認しておくことも忘れてはなりません。今年の元旦に能登半島で発生した地震では、同じ地域内でも、強固な地盤の上に建つ家と、軟弱地盤の上に建つ家とでは大きな差が生まれました。一方では軽微な被害ですんでいましたが、埋立地や川の流域周辺の軟弱地盤では、建物の倒壊が発生し、明暗が分かれました。
各自治体が公表しているその地域のハザードマップが役に立ちますが、それとは別に簡単に自宅のリスクを知る3つのサイトを紹介します。
<❶地震10秒診断ー防災科研>
一つ目は国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)が提供している「地震10秒診断」です。「地震10秒診断」で検索すると、すぐにこのサイトが見つかり上図のような画面が現れます。自宅でパソコンを操作している場合には、左下の「現在地で診断!」をクリックすればすぐに自宅のリスクが表示されます。弊社で検索すると、上のような画面が出てきました。
このように弊社の地震リスクは「30年以内に震度7の地震が発生する確率は3%」ということでした。画面の右側では、まず地震が発生したときの停電日数は「6日」です。画面を下に動かすと、下図のようにガス停止日数、断水日数、自宅の全壊確率、出火確率を木造とコンクリート造別に知ることができます。
▲弊社のガス停止日数は「30日」
▲断水日数は「45日」
▲全壊率「15%」、出火確率「0.6%」
このような診断結果に応じて、備蓄品の備えなどの事前対策をしておけばよいでしょう。
別の場所の地震リスクを知りたいときには、最初の診断画面の右側を下に下げると、一番下に「場所を変えて診断しなおす」という欄があるので、そこに調べたい場所の住所を入れればよいのです。
<➋ハザードマップポータルサイト>
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、二つの機能を利用できます。まず、身の回りの災害リスクを調べる「重ねるハザードマップ」では、知りたい場所の住所を入力することで、洪水・土砂災害・高潮・津波のリスク情報、道路防災情報、土地の特徴・成り立ちなどを地図や写真に自由に重ねて表示できます。
さらに地域のハザードマップを閲覧できる「わが町ハザードマップ」では、市町村が法令に基づき製作・公開したハザードマップへリンクします。
左図が、弊社の住所を入力して得られたリスクのコメントです。また、洪水・内水をクリックすると、洪水浸水想定区域(想定最大規模)--河川が氾濫した際に浸水が想定される区域と水深(想定し得る最大規模の降雨)のマップが表示されます。
<❸地盤サポートマップージャパンホームシールド株式会社>
ジャパンホームシールド株式会社(JHS)の「地盤サポートマップ」では、「地震時の揺れやすさ」、「液状化の可 能 性 」、「 土 砂 災 害 の 可 能 性 」、「 浸水の可能性」を見ることができます。
また、「避難場所」、避難できる「公園」の 表 示 が あ り 、地 形 ( 弊 社 は 、盛 土 地 ・埋立地)、地質(弊社は、「新生代の堆積岩。堆積岩は、礫や砂、泥などの堆積物が固結してできた岩石です。地球表層を広く覆い、多くの場合、地層を形成します」)のように、詳しく知ることができます。